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最後まで口から意欲的に食べれたのは視覚効果が大きかったです。

4月末に義母が逝きました。自宅で長期闘病中でしたが、当日の朝も口から食事が出来ました。
意思疎通も最後まで出来ており、眠るような最後でした。

自宅療養が続き、運動機能も落ちていく中でも最後まで口から食べられたのは
義弟の努力がとても大きかったと思います。

義弟は料理人です。コロナの影響が大きい飲食業界です。
しばらく自宅待機が続いていたのが不幸中の幸いでした。

毎食、視覚から「食べたい!」と意欲が湧く食事を義母に作ってくれていました。

この辺りの気配りにも愛情にも頭が下がります。(私では無理でした。。)

下の写真は最後の方の食事ですが、上手く飲み込むにはレンゲの角度や形状も重要らしいです。
母の好物が少しずつ並んでいます。

母の好きだった伊万里の小鉢に少しずつキレイに盛られた食事。
本人の好みをよ〜く判っているので「食べてみよう!」と母も努力していました。

下の写真の時期には母の味覚がとても敏感になっていました。
和歌山県御坊市から知人が取り寄せて下さったミニトマト(品種はキャロットセブン)がお気に入りでした。

母の枕元の小さな花器には父が庭の野草を飾っていました。

目からの豊かさって最後まで大切ですね。
今回のことで沢山教えてもらえた事にありがとう。

 

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